昨年から始めた読書月記。
今年も、読んだ本のアウトプットの場として
続けていきたいと思っている。
2026年の1冊目、
(連載物だったので合計4冊だが)
心が揺れる小説に出会え、
思いが溢れて止まらなかったので、
月記ではなく日記として投稿することにする。
『香君』 上橋菜穂子
人より強く香りを感じる特性を持つ、アイシャ。
彼女が生きる帝国には、未曾有とも言われる
飢饉が起こり始めていた。
彼女の持つ能力と共に危機に立ち向かう物語。
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夫にお勧めされて読み始めた本。
最初は4巻にも及ぶ長編だと聞き、
読み切れるか不安だった。
しかし、ある場面をきっかけに
目が覚めた瞬間から電子書籍に手を伸ばすほど
ハマってしまった。その理由とは。。
⚠️ネタバレも含みます⚠️
1巻目の冒頭、
とある理由からアイシャは毒によって処刑されてしまう。
体が冷たくなったことも確認され、
土の中に埋められたにも関わらず、
アイシャは息を吹き返したのだ。
これは、アイシャの能力に気付いた
マシュウが、殺してはいけないと
毒の量を調整して死んだように見せかけ、
アイシャを救ったのだ。
ここまで読んでピンとくる方とは
ぜひともハイタッチをしたい気分ではあるが、
このシーンが私が絶賛ハマっている
「薬屋のひとりごと」と重なったのだ。
私はアニメにハマったのだが、
薬(植物)に関する膨大な知識を持つ
猫猫(まおまお)という少女が
中国の後宮で働く中で、
様々な事件に巻き込まれながら、
知識を活かして解決していく物語だ。
このアニメの中にも、
薬の力で死んだように見せかける
という場面があったのだ。
特性と知識という違いはあるものの
「植物+少女+危機の解決」
という三つが重なり、
この本を読み進めたいという欲求が
刺激されたのだ。
誰にも理解されない孤独と共に生きていくこと
アイシャは特異な能力を持つことによる
「誰にも理解されない、共有できない」というような
孤独を抱えている描写が何度もなされていた。
私にはアイシャのような特殊能力はない。
だけど、孤独で生きることへの小さな覚悟は持っている。
家族がいようと多くの友人がいようと
人はみな、孤独なのだ。
でも、理解されない苦しみから感じる孤独感は
これまで何度も経験してきた。
そして、理解して欲しいけど、
簡単に分かってほしくないとも思うのだ。
孤独だからこそ掴める未来もあると気付いたアイシャに、
もがきや苦しみが自分の人生を
より豊かにできるのだと諭されたような気がしたのだ。
すがらずに立つこと
最後の「私の心に残った一文」にも記載しているが、
マシュウがアイシャに伝えた言葉に
ただただハッとさせられた。
心が抉られるようなヒリヒリした感覚もあった。
私が自分の心を守るために
意識していることの一つが
自分の周りで起こる出来事を
controllableとuncontrollableに区分することだ。
そして、uncontrollableな出来事については
自分と切り離す努力をすること。
自責思考が強い私のおまじないでもあるのだ。
だけど、マシュウの言葉から、
そのuncontrollable出来事を
controllableにできないのかと考えることも
必要なのかもしれないと思わされた。
ひと踏ん張りが、もしかしたら
私の今を変える力になるのかもしれない。
全部を受け止める必要はないけれど、
もがく大切さも感じたのだ。
ひとりごと
4冊の表紙の美しさに気が付いたのは
電子書籍を買い換えたからだ。
年末に3年間共にしてきた電子書籍が突如
動かなくなってしまった。
最新の機種を見てみると
なんと、カラー表示もできるとのこと。
本を読むだけだし、カラーじゃなくても。。
と思っていたが、
もし白黒だったら、
この感動もなかったのかと思うと、
新たな機能に感謝である。
本は紙派という
頑なな姿勢に変わりはないが、
「便利」に付加価値がついていくことは
私のその思いを揺るがしてくる。
困ったものだ。
私の心に残った一文
私も、歩いて行こう
孤独であることが、見せてくれる道を。
自分ではどうしようもないことが起きたとき、誰かに責任をとらせたいと願う。そいつのせいで災いが起きたのだ、と思うことができれば、楽になれるからだ。
Naru.




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